テレビで見かけることも増えたのでIndeedを知っているという企業も多いと思います。 Indeedは2009年から日本で運用開始されたサービスですが、最近まで知らなかったという人も多いのではないでしょうか? Indeedの知名度が上がったのは2017年から放映されているCMの影響が大きいと言われています。 今回は、Indeed(インディード)をリクルートが買収した話についてお伝えします。
目次
Indeed(インディード)とは?
最近テレビCMでも見かける機会が多いIndeedですが、求人サイトではなく求人検索型エンジンになります。
一般的な求人サイトとは違い、Indeedはインターネット上のあらゆる求人情報を検索することができます。
Yahoo!やGoogleなどと同様の検索エンジンですが、Indeedは求人情報に特化したものになります。
例えば、ハローワークに掲載されている求人情報などをクローリングして情報を収集しており、求人サイトと比べると圧倒的な求人数であることが強みになります。
また、Indeedは求人情報をクローリングするだけでなく、Indeed上で求人情報を掲載することもできます。
Indeedには有料枠と無料枠の2つのプランがあり、有料枠ではスポンサー枠として検索結果に上位表示させることもできます。
Indeed(インディード)社について
Indeedは日本だけでなく世界の60カ国以上でサービスを提供しています。
また、28の言語での検索に対応しており世界中で利用されているサービスです。
最近はテレビCMの影響もあり、Indeedは新しいサービスと思われていますが、2009年には日本でもサービスが開始されており、意外に歴史があるサービスです。
それではIndeed社について見ていきましょう。
Indeed(インディード)はアメリカで始まったサービス
Indeedは日本で生まれたサービスではなく、2004年にアメリカ合衆国で生まれたサービスです。
2004年の11月にポール・フォースター氏とロニー・カーン氏によって共同設立されました。
そして2005年に現在のIndeedであるクリック型報酬求人広告ネットワークの運用を開始し、サービスが提供されました。
日本で運用が開始されたのは、これよりもっと後になります。
2009年にIndeed(インディード)が日本でサービスを開始
2004年の設立から5年後の2009年に日本でIndeedの運用が開始されましたが、この当時はあまり知名度も低かったため知らない人も多いと思います。
そして、日本での運用が開始された後の2010年に世界7大陸全てでサービスを提供するウェブサイトに成長しました。
設立からわずか6年足らずで世界でサービス展開を行なっているので、かなりのスピードで成長している企業であることが分かります。
2012年にリクルートの買収され完全子会社に
Indeedは世界にサービスを提供するくらいに成長しましたが、2012年に株式会社リクルートホールディングスが買収する形で子会社となりました。
この当時は日本でのIndeedの知名度も低かったため、凄さがよく分からないと感じた人も多いと思います。
リクルートはIndeedを約965億で買収したと言われていますが、今では知名度も上がりユーザーも増え、Indeedでの採用活動が主流になりかけています。
リクルートは求人広告サイトなど様々なサービスを展開していますが、Indeedを活用して求職者にとって使いやすい環境づくりに取り組んでいきたいと考えているようです。
株式会社リクルートホールディングスってどんな会社?
Indeedは2012年にリクルートに買収されましたが、名前は知っているけどリクルートがどのような企業なのか分からない人もいると思います。
リクルートは今や知らない人はいない日本の大企業の一つですが、主な概要を見ていきましょう。
求人広告や人材派遣などのサービスを手がける企業
リクルートは求人広告や人事派遣、人材紹介などのサービスを提供している企業です。
主なサービスとしては、以下のものが挙げられます。
- リクナビnext
- リクナビ
- タウンワーク
- とらばーゆ
- はたらいく
- リクルートエージェント
- フロムエー
- SUUMO
- ゼクシィ
- じゃらん
他
どれも名前を聞いたことがあるサービスが多いと思います。
リクルートはライフイベントに合わせたサービスを提供していることが特徴です。
1963年に設立し様々なサービスを展開
リクルートは株式会社リクルートホールディングスであり、本社は東京都千代田区の丸の内オフィス内にあります。
最初は東京大学の学生新聞の広告代理店である「大学新聞広告社」としてスタートし、その後「株式会社大学広告」を経て1963年に「株式会社日本リクルートメントセンター」変更され、その後も現在の人材サービスの基盤となるサービスを展開してきました。
その後、1984年に商号を「株式会社リクルート」に変更し、2012年に会社分割により現在の株式会社リクルートホールディングスに称号を変更されました。
リクルートは求人サービスだけでなく、じゃらんなどの旅行サービス、スーモなどの住宅情報サービスなど多方面でのサービスを展開してきました。
2010年以降は海外サービスの展開を視野に入れている
リクルートは2010以降は海外サービスの展開を視野に入れ、2012年にはアメリカとオランダの人材派遣事業会社を子会社化しています。
そして、2012年に商号変更とともにアメリカのIndeedを買収し、完全子会社化しました。
その後も2014年に株式会社リクルートホールディングスは東証1部に上場し、2015年にはオーストラリアの人材派遣会社、ドイツの飲食店予約サイトを運営する企業など海外の企業を中心に買収を進めています。
このようにリクルートは海外事業を展開する目的もあり、Indeedを買収したことが分かります。
まとめ
今回は、Indeed(インディード)をリクルートが買収した話についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
今ではIndeedの知名度も上がり、日本のサービスのように思っていた人もいるかもしれませんが、実はアメリカで始まったサービスであり以前から日本でもサービスの提供は始まっていました。
Indeedはリクルートに買収され、現在ではリクルートホールディングスの完全子会社として全世界に様々なサービスを提供しています。