Indeedなどの求人検索型エンジンも有名になり、有料の求人媒体を使わずとも求人をかけられる時代になってきましたね。求人をかける企業側が便利になっているということは、就職・転職を考えている方々も多くの情報を容易に得られるようになっています。今回は、便利になったことで近年求職者から活用されることが増えた「クチコミサイト」について、活用方法も交えて紹介していきます。
クチコミサイトとは
そもそもクチコミサイトとはどのようなものなのかを紹介していきます。簡単に説明すると、「社員や元社員が会社の内情について書き込みができるサイト」となっています。クチコミサイトも複数あり、会員登録が必要なサイトだけでなく不要なサイトもあります。
飲食店を探す際やインターネット上で買い物をする際、クチコミを確認することはありませんか?その時と同じ感覚で求人を探す際に確認するのがスタンダードになってきたのです。
クチコミサイトが注目される理由
数年前までは、「求人広告」だけを見て応募するかを決めるということが当たり前でした。しかし、インターネットの普及だけでなく、スマートフォンの普及により、現在は求職者が仕事を探す際に「求人広告」「会社HP」「クチコミサイト」の3つを見て応募すると言われています。
「求人広告」で書いている内容、「会社HP」で書いている内容に相違があるとわかってしまいますし、実際に働いている人の声を「クチコミサイト」で確認できるため、残業時間や有休のとりやすさなどを含んだ社内環境まで確認できるようになっています。
転職会議
株式会社リブセンスが運営する国内最大級の転職クチコミサイトです。会員数は500万人を超えており、悩んだらとりあえず「転職会議」を見ておけば間違いないと言えるほどの情報量があります。
会員登録をすると48時間、企業のクチコミが全て見ることができます。また、在籍した・在籍している企業のクチコミを投稿すると、最大90日間クチコミを全て見ることができるようになります。企業の将来性や社内の雰囲気、社内制度の充実度や業過制度など企業の全体像を確認できるため、困ったらまずはここと言えます。
また、仕事内容だけでなく理想の社風なども登録でき、登録条件にマッチした求人をクチコミ付きで紹介してくれるため、求職者からは重宝されています。
VORKERS
株式会社ヴォーカーズが運営している国内最大級のクチコミサイトです。クチコミが登録されている企業は5万社を超えており、大手になると1社で数千というクチコミが登録されています。無料の会員登録をすることで、このクチコミを見ることができるため、仕事を探している方々からは重宝されている老舗サイトです。
このサイトでは、VORKERSが提携している転職サイトの求人が連携されること、リクルート機能として、会員登録者にスカウトメールの送信が可能であり、クチコミの分析などもできます。そのため、クチコミによる評価スコアが高い企業においては採用という点でも使い勝手がいいサイトと言えます。
カイシャの評判
転職サイト「エン転職」を運営するエン・ジャパン株式会社が運営する比較的新しい転職者向けのクチコミサイトになります。100万件以上のクチコミが掲載されているため、求職者からすると十分な情報を得られるサイトです。
さらに「回答者の平均年収」や「回答者の平均残業時間」などもグラフ化されたものがあり、求職者の使い勝手もよく、企業側も同業他社と比べて自社の状況はどうか確認しやすくなっています。
また、このサイトには、「人事からのコメント」という機能もあります。この機能は、自社に向けたクチコミに対して、企業側から「返信」をすることができる機能になります。
要するに、マイナス面を言われてもプラスに変換することができます。運営会社のエン・ジャパンとしては、この機能にて、「指摘された事実」を受け止め、「なぜそういう状況になっていたか」を説明し、「改善するためにどうするか」を伝えることをオススメしています。
クチコミサイトの活用方法
採用をするときには、主要のクチコミサイトを確認し、自社のクチコミを把握しましょう。その上で、社員が感じているメリット・デメリットを把握し、デメリットをメリット転換できるかも考えて原稿作成に活かすと採用確率を高めることができます。
また、自社の離職率などを上げたいときには、自社の給与水準や残業時間などの社内環境と他社の状況を確認し、比較することで改善点なども見つけやすくなります。
まとめ
今回はクチコミサイトの概要と活用方法について紹介しました。先述の通り、求職者は「求人原稿」「企業HP」「クチコミサイト」の3つを確認してから応募するという流れが主流になってきております。
まずは、応募までの流れが変わってきていることを認識し、自社のクチコミサイトに記載されている内容を確認しましょう。その内容をもとに、原稿作成や面接をすることはもちろんですが、自社の職場環境改善にも活かせます。ぜひ、試してみてください。