人材確保が困難と言われている時代ですが、内定辞退に悩まされている企業も多いです。 せっかく内定を出しても辞退されてしまい結局採用できない、なぜ辞退されてしまったのか分からないと頭を抱える担当者も少なくありません。 内定辞退は防ぐ事が出来ないと思われがちですが、応募者に対する対応で内定辞退を防ぐことも期待できます。 今回は、Indeed応募者の内定辞退を防ぐ3つのフォローについてお伝えします。
目次
内定辞退で採用に悩む企業は多い
新卒採用、中途採用の共に採用が難しいと言われている時代ですが、内定を出せば安心というわけではありません。
内定者の辞退も増えているので、入社当日に来社を確認できるまで不安だと感じる人事担当者は多いです。
内定辞退とは?
多くの企業が悩まされている内定辞退ですが、その意味は、企業が内定を出してたが内定を受けた本人の都合により辞退することです。
内定を出していたのにも関わらず辞退することに対して、企業の中には内定者に対して怒鳴ったり罵倒したり、損害賠償を請求することもあります。
内定承諾後に辞退することは法律違反には当たりませんが、企業側の怒鳴ったりなどの行動は法律に違反するケースがあります。
内定辞退は法律違反にはなりませんが、内定辞退ができるのは原則入社の2週間前までと労働基準法の法律で定められています。
しかし、内定辞退する転職者の多くはこのようなマナーを知らず、直前で内定辞退の連絡をしてくることも少なくありません。
最近では内定辞退を防ぐために内定承諾後に誓約書を書かせるところもありますが、誓約書を提出後であっても内定辞退は自由にできるので強制的に企業が個人を縛り付けることは不可能に近いです。
内定辞退が増えた背景
内定辞退は企業にとっても負担が大きいものですが、求職者が売り手市場となっている今では避けられない問題でもあります。
実際に内定辞退に悩まされている企業は約6割と言われており、内定を辞退されることは珍しいことではないのです。
内定辞退が増えた背景としては、労働人口の現象により求職者の売り手市場である事が考えられます。
求職者は転職活動を行う時は1社だけでなく、平均5〜6社ほど受けて内定をもらっていると言われています。
求職者の多くは内定をもらってから就職先を決める事が多いので、必然的に辞退される可能性が高くなるのです。
企業としては面接の時に「弊社以外に何社うけています?」「内定をもらっている企業はありますか?」などの質問を行い、内定辞退の可能性を探っていますが、応募者からすると本音を言ったら内定をもらえないという心理が働き、本音を隠していることも多いです。
求職者の売り手市場である今は、内定辞退は起こる問題であると認識し、内定辞退を防ぐ対策や対応を行う事が求められています。
内定辞退は防げない問題なのか?
内定辞退を経験している企業の担当者の中には、ほかの内定先が決まったという理由で断られるから内定辞退は防げないと考えている人もいるかもしれません。
内定辞退をする応募者の理由は様々ですが、内定辞退は応募者だけの問題ではなく採用側のフォローで防ぐことも期待できます。
まずは応募者が内定辞退してしまう理由について見て行きましょう。
応募者が内定辞退する理由
応募者が面接後に内定辞退する理由としては、様々な内容が挙げられます。
企業側に連絡を行う場合は「他の企業から内定をもらった」などの理由を伝える事が多いですが、100%本音とは言い切れないのが現状です。
- 面接で知った仕事内容と条件の希望が合わないと思った
- 実際に話を聞いたら合わないと思ったので辞退した
- 求人内容と面接での話に食い違いがあったので辞退しようと思った
- 面接官の態度や対応が悪かったので
応募者ば内定辞退をする理由としては、上記のような内容が挙げられます。
他の企業から内定をもらって辞退する人もいますが、中には条件や仕事内容が合わないことや面接官の態度や対応が原因で辞退に繋がったという人もいます。
このように応募者は転職活動を行う中で複数の企業を受けるため、自分に合わないと感じた企業は選ばないという事が分かります。
内定辞退は採用側のフォローで防げる
先ほどは応募者が内定辞退する理由についてお伝えしましたが、条件が合わない、面接官の対応や態度などは企業側のフォローや対応で事前に内定辞退を防ぐ事ができる部分です。
内定辞退された際に、辞退理由を応募者に聞く企業もありますが、大抵の応募者は本当のことは言わないので、応募者の考えをしっかり理解してフォローを行うことで辞退を防ぐことも可能です。
実際に内定辞退で悩まされていたある企業は、面接後に内定者に対してフォローを行うフローを追加して実施したところ、内定辞退が減ったという結果も得られています。
Indeed応募者の内定辞退を防ぐ3つのフォロー
採用活動には様々な手法がありますが、せっかくIndeedからきた応募者を採用できないのはもったいないですよね。
ここでは、Indeedからきた応募者の内定辞退を防ぐための3つのフォローについてお伝えします。
面接から結果までのスピード勝負
人材確保が難しいと言われている今では、採用を成功させるためにはスピード感が大切と言われています。
企業が欲しいと思った人材は、同じく他の企業でも求められる人材であり、ライバルが存在しているので出来るだけ早く内定を出す事がポイントになります。
一番早く内定をもらえた企業に決定する転職者が多く、内定の連絡は3日以内が平均となっています。
採用に積極的なベンチャー企業では、いきなり社長や役員面接を行いその場で内定を出すスピード感で取り組んでいるところが多いです。
面接から内定までの時間が空いてしまうと、応募者は次に備えて他の企業に応募する行動が見られるので、逃さないようにするためには早い段階で結果を通知する事が大切です。
応募者のモチベーションを上げる声かけ
内定の通知をもらった応募者は、嬉しい気持ちと新しい環境に対して不安な気持ちを持っています。
内定通知直後は喜びも大きいですが、出社日が近づくにつれて不安が大きくなり辞退したいと考える応募者も少なくありません。
内定通知を伝える際に、応募者のモチベーションを上げる声かけを行うことで、応募者の不安を緩和につながり内定辞退にも繋がります。
具体的な声かけの内容としては以下のような内容です。
「〇〇さんが入社してくれるということで他のスタッフもすごく喜んで、一緒に仕事ができるのを楽しみにしています」
このような言葉を添えるだけで、応募者は転職先から歓迎されている事が伝わるのでモチベーションにも繋がり不安の緩和になります。
内定承諾後も定期的に連絡をとる
内定承諾後から入社日まで期間が空いてしまう場合は、定期的に連絡をとる事で内定辞退を防ぐフォローにもなります。
内定承諾後から時間が空いてしまい、企業側から連絡がもらえないと応募者は「忘れられているのではないか?」と不安になってしまいモチベーションも下がってしまいます。
企業の中には、内定承諾後から入社日までの期間に会社内のスタッフと交流する場を設けているところもあります。
連絡の内容は体調面の気遣いや疑問点や不安はないかなど、定期的に連絡をとる事で応募者の不安も緩和され内定辞退を防ぐ事に繋がります。
まとめ
今回は、Indeed応募者の内定辞退を防ぐ3つのフォローについてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
内定辞退は企業にとっても応募者にとっても心理的な負担が大きいものです。
内定辞退は非常識だと考える担当者も多いですが、求職者が売り手市場となっている今では内定辞退は起こりうる問題として考え、対策とフォローを行う事が大切になります。
企業側のフォローによって、応募者の内定辞退を予防することも期待できます。