人手不足により人材確保が課題となっている企業は多いですが、採用活動を行う中で応募者が面接に繋がらない経験をしている人もいるのではないでしょうか? 応募はあったけど面接当日に来ない、応募者から面接に繋がらないなどの悩みを抱える人事担当者も少なくありません。 面接に繋がらないのは応募者が悪いと考えている担当者もいますが、応募者を逃さないための対応を行うことで、面接へ繋げることも可能です。 今回は、Indeedからの応募者を逃さないための対応と面接誘導のコツについてお伝えします。
目次
応募から面接に繋がらないと悩む企業は多い
採用活動を行う中で、応募者の対応に悩まされている企業は多く、特に応募者を面接に繋げられないと頭を抱える担当者も増えています。
求職者が売り手市場となっている現状では、「応募する意思があるから面接に来るに決まっている」と安心できないことも事実です。
なぜ応募者を面接に繋げることが出来ないのでしょうか?
応募者を逃してしまう理由
企業が応募者を逃してしまい面接まで繋がらない理由としては、いくつか挙げられます。
- 応募から連絡まで遅い
- 担当者の対応や態度
まずは、応募から連絡までが遅いという理由ですが、応募者は複数の企業に応募しているため、連絡が早い企業に応募者を取られてしまうことが挙げられます。
また、応募から連絡までの期間が空いてしまうと応募者のモチベーションも下がってしまうため面接に繋がりにくい傾向があります。
そして応募者は面接官の対応や態度をしっかり見ているので、対応に不安がある場合は面接へのモチベーションを下げる原因となってしまいます。
面接に繋がらない応募者の心理
先ほどは、応募者を逃がしてしまう理由についてお伝えしましたが、次は応募者の心理について見ていきましょう。
応募者が面接に繋がらない心理として以下の理由が考えられます。
- 早く転職先を決めたいので連絡が早い企業の面接を受ける
- 応募から連絡が遅いとあまり歓迎されていないのかなと思う
- 担当者の対応があまり良くないと、その企業の印象も悪くなるので面接を受けたくない
応募者は複数の企業へ応募しているため、連絡が早い企業の面接を優先させることが分かります。
また、応募からあまりにも期間が空いてしまうと歓迎されていないと感じてしまい、モチベーションが下がってしまい面接に前向きになれません。
そして、応募者の中には担当者の対応を理由に挙げることが多いです。
Indeedだから応募者が逃げない訳ではない
採用活動を行なっている企業の中には、求人サイトの応募者は質が悪い、最近の求職者は質が下がったなどの意見も聞かれます。
求職者の質の低下が媒体によるものと考えている担当者もいますが、媒体が原因とは言い切れません。
そして、 Indeedだから応募者が逃げず採用が成功するという保証はありません。
応募者を逃してしまう原因は採用する企業側にもあります。
応募者を逃す原因は採用側にもある
先ほどの応募者の心理でもお伝えしたように、面接に繋がらない理由として担当者の対応や連絡の遅さが挙げられます。
レスポンスの速さや連絡時の対応などは、企業側の努力で改善できる部分になります。
応募者が面接に繋がらないと悩む企業は、応募者への対応を見直すことが必要になります。
Indeedからの応募者を逃さないための5つのコツ
せっかく Indeedから応募してきた応募者を逃さないための5つのコツを見ていきましょう。
Indeedからの応募を確認後、5分以内に電話連絡
応募者を逃さないためには、レスポンスの速さが命になります。
出来るだけ早く連絡を入れることで応募者を面接に繋げることが出来ます。
Indeedから応募してきた応募者の多くはスマートフォンで操作を行なっているため、応募を確認後、5分以内で連絡することでスマホを触っている状態で接触することが出来ます。
応募者はスマホを触っている状態なので電話に出る確率も高くなりコンタクトを取りやすくなります。
電話以外の連絡手段を使う
応募確認後に電話連絡を入れても応募者と連絡が取れない場合もあります。
電話に出なかった場合、そのまま切るのではなく必ず留守電の伝言を残しておきます。
そして、会社の固定電話だけでなく社用の携帯電話から連絡をして、連絡がつなければ留守電を残さずに電話を切ります。
知らない携帯から電話があると知り合いからかかってきたと思い、折り返しをもらえる確率が上がります。
連絡はEメールとSMSを活用する
電話連絡でも応募者とコンタクトが取れなかった場合、EメールではなくSMS(ショートメッセージ)を活用します。
SMSはEメールと違って100%相手に届くという強みがあるので、SMSを活用することでコンタクトが取りやすくなります。
応募者の断る理由を無くすテクニック
応募者とコンタクトが取れても断られてしまっては意味がありません。
応募者との連絡で心がけるポイントは「面接に来てもらう」ことです。
面接に来てもらうことが一番ですが、応募者はあらゆる理由で断ってくることも考えられます。
応募者のことわる理由と不安を先回って解消することで、断る理由を無くし、面接に繋げることが可能になります。
応募者の断る理由としては、面接場所や履歴書、証明写真、印鑑などの持参物に関するものが多いです。
履歴書の準備に手間がかかってしまい面接をキャンセルする応募者も多いので、履歴書などは持ち合わせがなければ不要と伝えましょう。
履歴書などの書類がなくても直接会って話をすることは出来ます。
そして、中には志望度合いが高くない応募者もいるので、面接ではなく面談などのカジュアルさを出すことでハードルを下げることが出来ます。
応募者にNOと言わせないコツ
応募者にNOと言わせないコツとしては、クローズド・クエスチョンを活用することです。
「面接にお越しいただけますか?いつなら空いていますか?」などの質問をオープン・クエスチョンと言い、NOと断りやすいことが特徴です。
相手の予定を伺うことも必要ですが、こちらから選択肢を与えるクローズド・クエスチョンを行うことで面接に繋げることが可能になります。
「ぜひ面接にお越しいただきたいのですが、今週の木曜日と金曜日の午後であればどちらの方がご都合がよろしいでしょうか?」
このように質問することで、会うことが前提になり応募者が断りにくくなります。
面接につなげるための面接誘導テクニック
応募者を面接に繋げるためには担当者の対応が重要になりますが、さらに応募者を面接に繋げるテクニックを活用することで、応募者と良い関係を築くことが出来ます。
面接は応募者にとってハードルが高いものであるため、どうしてもネガティブになりがちです。
電話対応の時に「〇〇さんは電話で話していると丁寧で誠実な人柄が伝わって来ます。」などとポジティブな声かけを行うことで、応募者の心理的なハードルが下がり面接へのモチベーションにも繋がります。
まとめ
今回は、Indeedからの応募者を逃さないための対応と面接誘導のコツについてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
応募者が面接に繋がらないと悩む企業は多く、求職者の質の低下は求人媒体が原因と考えている担当者も多いです。
しかし、応募者側にだけ原因があるのではなく、採用する企業側の対応を変えることで面接に繋げることも可能です。
応募者が面接に繋がらないと悩む企業は、応募者に対する対応を見直すことも必要です。